インストールの概要

BDDをインストールするには、単一のスクリプトを実行します。そのスクリプトによって、すべてのコンポーネントが一度にインストールされます。スクリプトが完了すると、クラスタが実行されて、使用する準備ができた状態になります。

インストーラはBDDインストール・パッケージの1つに含まれ、このパッケージはインストール・マシンにダウンロードします。一部のパッケージには、BDDの構成ファイルおよび2番目のスクリプトも含まれています。2番目のスクリプトは、システムがすべての前提条件を満たしているかどうかを確認します。

次の項では、インストール・マシンの準備からインストーラの実行までのインストール手順について説明します。

サイレント・モードでのインストール

通常、BDDインストーラでは実行時に次の情報の入力を求められます。
  • クラスタ・マネージャ(Cloudera Manager、AmbariまたはMCS)のユーザー名とパスワード。それらは、スクリプトでクラスタ・マネージャにHadoopクラスタに関する情報を問い合せるために使用されます。
  • WebLogicサーバー管理者のユーザー名およびパスワード。スクリプトはWebLogicをデプロイする際に、このユーザーを作成します。
  • Studioデータベースおよびワークフロー・マネージャ・サービス・データベースのJDBCユーザー名およびパスワード。
  • Studio管理者のユーザー名およびパスワード。
  • インストール・パッケージの場所への絶対パス。

この情報を手動で入力することを回避するには、インストーラをサイレント・モードで実行します。これを行うには、インストール前に次の環境変数を設定します。インストーラは実行時にそれらをチェックし、見つかった場合は、サイレントに実行します。これらの多くは、BDDの管理スクリプトによって使用されるため、インストール後に役に立ちます。

環境変数
BDD_HADOOP_UI_USERNAME クラスタ・マネージャ(Cloudera Manager、AmbariまたはMCS)のユーザー名。
BDD_HADOOP_UI_PASSWORD クラスタ・マネージャのパスワード。
BDD_WLS_USERNAME WebLogic Server管理者のユーザー名。
BDD_WLS_PASSWORD WebLogic Server管理者のパスワード。8文字以上(そのうちの1文字は数字)含まれる必要があり、数字で始めることはできません。
BDD_STUDIO_JDBC_USERNAME Studioデータベースのユーザー名。
BDD_STUDIO_JDBC_PASSWORD Studioデータベースのパスワード。
BDD_WORKFLOW_MANAGER_JDBC_ USERNAME ワークフロー・マネージャ・サービス・データベースのユーザー名。
BDD_WORKFLOW_MANAGER_JDBC_ PASSWORD ワークフロー・マネージャ・サービス・データベースのパスワード。
BDD_STUDIO_ADMIN_USERNAME Studio管理者の電子メール・アドレス(ユーザー名となります)。これは、フル電子メール・アドレスである必要があり、先頭はroot@またはpostmaster@にできません。

インストーラがこの値をbdd.confSTUDIO_ADMIN_EMAIL_ADDERESSプロパティに自動的に移入し、既存の値を上書きします。この環境変数のかわりにSTUDIO_ADMIN_EMAIL_ADDERESSを設定した場合、インストーラはそのままサイレントで実行されます。

BDD_STUDIO_ADMIN_PASSWORD Studio管理者のパスワード。8文字以上(そのうちの1文字は英数字以外の文字)含まれる必要があります。

STUDIO_ADMIN_PASSWORD_RESET_REQUIREDプロパティをTRUEに設定した場合、Studio管理者は、初回ログイン時にパスワードをリセットするように求められます。

INSTALLER_PATH インストール・パッケージの場所への絶対パス。これが必要になるのは、bdd.confINSTALLER_PATHプロパティが設定されていない場合のみです。